日本で家を買う 中古マンション編

アメリカの自宅を売却した資金を元に日本で新築と中古のマンションを購入しました 新築と中古では全く購入の方法が違っていました

中古マンションを購入


マンションという言葉に滅茶苦茶違和感を感じる元北米在住者です 日本でマンションと呼ばれているものは北米ではコンドミニアムと思って間違いないでしょう マンションと言ってもピンキリなのですが、今回は中古物件の買い方です

新築にはエージェントは必要ありません 直接販売元のマンション開発業者と交渉をします 仲介手数料は要りませんが、新築は消費税がかかります 他にも新築では、修繕積立金の一括払いなどもありますので、築浅なら中古の方がお得ということもあります ただし、いい物件と出会うことが最も重要です

中古のメリット

中古物件の最大のメリットはすぐに受け渡しされるということです 新築は入居までがとにかく長いのが難点 我家の北陸金沢の新築物件は、現地見学会に参加したのは2018年の秋でした 未だ入居できませんが、入居までには長い長いプロセスがあり、何度も日本に行く必要がありました それに比べると中古物件は既に居住されていない物件ならすぐにも入居可ですし、居住物件でも新築ほど受け渡しまで時間がかかることはありません

ただし、例外もあります 我家は例外物件を購入してしまいました

新築時に必要な修繕積立金は結構大きな金額です 中古では必要なく、更にエアコンなども設置されていれば、その分費用が浮きます 消費税は中古を個人から購入する場合は必要ありません 

築年数

中古の最大のメリットは価格が安いことと思われていませんか? 確かにそうなのですが、築浅の中古で販売時より大幅に価格が下がっている物件はそれなりの理由があると思って間違いありません その後の価格上昇は全く期待できないと思われます 立地もいいのに安い物件というのは築年数が古く、東京ではヴィンテージと呼ばれています これも安易に選ぶべきではありません アメリカでは不動産売買の際にインスペクションを必ず行い、エスクローのシステムがありますが、日本ではインスペクションは実費でできますが、費用の割にアラがいっぱい見つかるだけじゃないでしょうか? ヴィンテージを購入するにはそれなりの覚悟が必要です 後々、修理費が相当かかることになりかねませんし、共益費は古くなればなるほど、負担は大きいです

新しいマンションでは修繕積立金と共益費は新築時にプランが出来ています だいたい10年目くらいから上がっていきます この修繕積立金と共益費の今後の計画はしっかりチェックしておくべきポイントです 古い物件ならどのくらいの未払い金があるのかも確認しておきましょう 未払い金を抱えている古い物件は多いですよ

古い物件ではできる改造とできない改造があるので、その点も考慮して物件選びをする必要があります


外せない条件

自分にとって絶対に譲れない条件はなんなのか、しっかり決めておきましょう ちなみに私の絶対に譲れない条件はこんな感じでした

  • 24時間ゴミ出しOK、各階にゴミ置き場があること
これは住んでみるとわかりますが、狭いマンションの部屋の中にゴミを置いて置くスペースなんてそもそもないのです いつでも好きな時にゴミを捨てられるってこんなにいいものかと思います マンスリーマンションを借りているときに、ゴミ出しのスケジュールがストレスで仕方なかったですね 1階のごみ置き場に決まった曜日、時間に捨てに行くのが大変でした

今の新しいマンションでは各階にゴミ置き場があるのは大きなセールスポイントになっています 仕事が忙しくてもこれなら安心です

  • ディスポーザー
これもアメリカでは当たり前でも、日本では古いマンションには設置されていないことが多いです しかも、新築時についてなければ後から設置することは不可です アメリカでキッチンにはディスポーザーがあるのが当たり前の生活をしていたら、生ごみの処理には戸惑いますよ 生ごみを次のゴミ出しの日までどうしろっていうのか苦痛でしかありません

  • 24時間換気
これも古めのマンションには設置されていません 24時間換気システムがなければ、マンションの壁には換気口が開いています この換気口で外気を取り入れるのですが、ピッタリ閉まっていたとしても多少の外気が入ってきて、冬寒いのなんのって! 仮住まい先のマンスリーマンションでこれを体験して、あまりにも寒くて驚きました 24時間換気がついていれば外気が直接部屋に侵入してくることはありません

  • 床暖房
冬になると床暖があるかないかは大違いです 床暖があれば冬の暖房費の節約になるばかりか、部屋全体が暖かなので冬でも快適に過ごせます マンションなら密閉率が高いので戸建てほど寒くなく、床暖だけでも十分部屋が温まります

冬場は高齢者のヒートショックはとても危険なので、浴室暖房も完備していれば尚いいですね

私の譲れない条件は結構厳しめだったので、築浅は必須でした 築5年以内で探すことにしました


新しいチーム

中古を買うにはエージェントさんが必要です アメリカの不動産売買では最高のチームを組んで仕事をしました 日本では全くのゼロからのスタートです どうしていいかわからないけど、とりあえず前に進むしかありません

ところがここにも縁があり、いいエージェントさんと巡り合うことができました 今はいきなり不動産屋さんに行って物件を探す人はいないでしょう ネットで物件はある程度探せるので、買いたい物件を見つけたら内覧に行く際にエージェントさんが必要になります この時、買いたい物件を売っていいる仲介業者にうっかり連絡するのはやめておいた方がいいです 私も間一髪、助かりました

もし、売り手の仲介業者を通して買うとすると、仲介業者は売り手、買い手の両方から仲介手数料を取れますので大変美味しい取引です でも、買い手にとってベストな選択とは思えません 売り手の仲介業者であるということを忘れてはいけません 買い手にとって都合の悪いことを教えてくれるとも思えません はっきり言ってカモになるだけでしょう

私ももうちょっとでカモになるところでしたが、心の友のMさんが窮地を救ってくれました Mさんの強運でいいエージェントさんを引き寄せてくれたのです このエージェントさんについてはまた次回



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