コロナ禍中に帰国を検討されている方は過去最高に増えているのではないでしょうか 私の帰国の決め手は何だったのでしょう
帰国を決断する
在米時に5か年計画で日本帰国準備をすすめてきました そもそも帰国しようと思ったきっかけといいますか、決断する理由がちゃんとありました 健康保険料の高さや、生活費の高騰なども要因のひとつではありますが、決定打がなければ決断できないものです
我家はファミリービジネスの自営業でしたので、元気でいる間は働くことができる仕事でした 帰国したいと考えていてもずるずるアメリカに居続ける可能性も高かったのです 実際ご同業の方はそんな方ばかりで、とうとう帰国されないままアメリカで亡くなる方もたくさんいらっしゃいました 周りを見てきて、自分は余力のあるうちに帰国しなくてはと強く思っていました 元気なうちでないと、日本の生活に馴染むのも大変そうですし、なにより日本を楽しむ元気があるうちでないと帰国しても意味がないように思えました
きっかけは病気
息子が大学に進学し、高額の学費の支払いに苦しんでいた4年間に夫がなんと3回も手術をしました 2回目と3回目はかなり大きな手術でしたので、ビジネスを引退するべき時が来たことを悟りました 夫は私よりも高齢なので元気なうちに日本に連れて帰らなくてはと思ったのです
夫の病気をきっかけに息子の大学の学費を無事払い終えたら、引退して帰国しようと決断しました ちょうどいいタイミングで金沢のマンションも見つかり、息子も日本で就職が決まったので我家にとってはここで帰国するしかなかったのです もし、夫が病気をしないまま元気でいたら帰国を決断できていたかどうかわかりません 長く働いて下さっている従業員の方もいますし、自分たちだけで簡単に引退を決めるのも難しい環境でした 夫の病気は従業員の方にとってもビジネスを引退するのに納得できる理由だったと思いますし、コロナの前にビジネスを引退できたのは今となってはよかったと思っています
夫は既にメディケアでしたので、手術費などの心配はありませんでしたが、アメリカの医療システムでいくつものドクターオフィスを周らなければいけなかったり、難しい医療英語をどこまで理解できているのか不安でもありました
コロナ禍の医療
アメリカでまたコロナの感染者が激増しているニュースを聞きますと、夫を連れて帰国したことは正解だったと思うのです 日本はどういうわけか、あれだけGo To トラベルでたくさんの人が旅行をしているというのに、コロナの感染者はそこまで増えていないのです 医療機関も感染者で溢れているようなことはありません
アメリカで受けた手術の経過を日本の病院で検査をすることになりましたが、コロナ禍であっても受診できることに感謝しています 夫の病気の術後の経過検査を続ける必要がありましたので、日本の住まいは大きな病院の近くが理想的でした 幸い、東京の住まいは聖路加病院の近くでしたので、今後は聖路加病院でお世話になることになりました 日本の病院はアメリカのようにいくつものドクター・オフィスに予約をいれないといけないことはなく、聖路加病院のメンバーになると、簡単に予約が入れられます プライマリー・ドクターがコーディネートして下さるので安心して受診できます こんなに感染者が増えているアメリカにあのまま居たとしたら術後の経過観察も検査もできたかどうか、わからないです
日本でもコロナ禍中に入院すると、家族であっても面会もできなくなります 最近、高齢の親戚が入院したのですが、お見舞いに行くことも出来ませんしスマホを使いこなせなければ、ほぼ連絡する方法がありません 入院している身としてはどんなにか心細いのではないかと察しますが、これがアメリカだったらと考えるだけでも怖くなってしまいます
我家の帰国の決め手は夫の病気でしたが、術後の経過もよく本人は至って元気にしているので、日本で隠居暮らしを満喫しています 元気なうちに帰ってこれてほんとによかったと思うのです
やはり、運命を感じますね。いろいろな出来事が進むべき道を示してくれるというか。探し求めている者には、道が開かれるというか。ご家庭のことを記事にしてくださって、より身近に感じました。コロナの前の帰国で本当に良かった。
返信削除私の息子のアメリカの大学の支払いもあと2年。(在宅オンライン授業に大枚をはたいております。苦笑)夫の年金が下りるのはあと一年です。今一生懸命これからのことを調べています、私が。夫は、自分は死なないつもりでいます。9歳も年上なのに!(笑)
POM-MOMさんには、計画を進めていって、思い通りに行った、変更が必要だった、というところを、これまでのようにこれからもシェアしてくださると、後続の者が助かります。本当にありがとうございます。私の頻繁なクリックがお役に立てばいいですけど。
シゲコさん:
削除学費の支払い大変ですね お察しいたします 夫も手術するまで自分は元気で死なないと思い込んでいたタイプです いつまでも元気でアメリカに住み続けられると思っていたようで、病気は本人にとっても帰国に真剣に向き合うきっかけになったと思います 思い通りに行かなかったこともたくさんありますよ! コロナは流石に想定外でしたし、他にもいろいろありますので今後記事にしていきますね これからもよろしくお願いします