日本で40万部も売れているという厚切りジェンソン氏の著書、ジェイソン流お金の増やし方を読んでみました
ジェイソン流お金の増やし方
久しぶりに紙の本を買いました 40万部突破のベストセラーになっているジェイソン流お金の増やし方 という本です
この本はアメリカに住んでいる日本人の方にお勧めしたい本です 本を読む前から厚切りジェイソン氏がメディアなどで語っている内容は至って当たり前、アメリカ人(もしくはアメリカに住んでいる人)なら理解できる投資法だとわかっていたのですが、本を読んでみてアメリカに住んでいても投資に踏み出せていない、もしくは引退資金の準備をはじめていない日本人の方に読んでもらいたいと思いました 内容は非常にわかりやすくといいますか、小学生にもわかる内容で投資法が説明されています 日本人の方に向けて書かれてはいますが、厚切りジェイソン氏は日本で稼いだ資金を毎週米国に送金して投資をしているので、つまり米国に住んでいるならば彼と同じ投資がそのままできるというわけ 日本在住の方より手数料や税金などの優遇を受けながら投資ができます
たくさん本が売れた影響か彼が著書でもすすめている米国株が下がるとSNSなどで非難が殺到し、Twitterの投稿を全消ししたというのも話題になりました 本の表紙にコレだけやれば貯まる!と書いてありますから全財産米国株に投資して株価が多少下がるとどうしてくれるんだと非難してくる人が多いとのことです 非難している人が間違っているのは厚切りジェイソン氏は長期保有をすることで資産が増えると言っており、短期で結果が出ると言うのは間違っています 最低でも20年くらい続けてみなければ答えは出ない投資方法です
税金を回避できる制度は徹底的に使う!
本の中にも書かれていましたが、投資の基本は税金を回避できる制度は徹底的に使うということです 株式投資で儲けようと思っている人に問いたいのは税金莫大じゃないですかということです 上がって売っても税金をかなり持っていかれるわけですよ 売らなければ増えていくだけで、いざ引き出すときに税金がかからないか税率を安くすることができるならその方がよくないですか 引退資金なら簡単には引き出せない方法で増やし、なるべく税金も回避できるようにする方が使えるお金も増えるというわけです
日本のiDeCo はアメリカのTraditional IRA と Roth IRA を合わせたようなもので、拠出金(積立金)は所得税控除が受けられ、利益は非課税です 60歳まで引き出せないので日本では積立NISAをされる方の方が圧倒的に多いと感じています 積立NISAは拠出金の所得税控除はなく、利益は非課税になります 会社に企業型拠出年金などの制度がない方はiDeCo を利用するとかなり有利に引退資金が貯められるのですがどうも理解している日本人は少ないようです
アメリカでは会社に401Kがあるなら利用するべきですし、なければIRAを利用して引退資金を貯めるのが普通です Traditional IRAならば2022年は年間6,000ドル(50歳以上は7,000ドル)までの入金が所得税控除が受けられます 引き出し時に利益分は課税されますが、引退後は年収も下がり税率も低くなる方がほとんどだと思われます 一方、Roth IRA は積立金は所得税控除が受けられませんが引き出す際に利益には課税されません この制度を利用してジェイソン流で米国株インデックスファンドで運用を続ければ引退資金がかなり手堅く貯まると思います 最低でも20年、長期になればなるほど一時的に株価は下がってもまた回復してくるので手堅い運用と厚切りジェイソン氏も言っているのです 本では触れていませんが、米国在住ならば他にも税金を回避できる運用方法はあります 例えば生命保険などです
日本の方が大好きな貯金は銀行の金利が絶望的に低い上に課税対象です 税金の優遇措置が受けられるiDeCo や積立NISA、米国なら401k やIRAを利用して長期運用で引退資金をためるというのが誰にでもできる確実な方法です
ドケチ道の人
実は厚切りジェイソン氏は並外れた倹約家としても有名で本を読んでその倹約ぶりが理解できました 本には節約哲学や節約術も書かれているのですが理解しても実践できるかというと難しいですね 節約ポイント12にも書かれているとおり、家族がお金に対して同じ価値観を持つ という点に凝縮されていると思いました 家族全員がお金を使う幸せより、お金を使わないで貯まっていく方に幸せを感じるという価値観を共有できるかどうかはジェイソン流お金の増やし方の重要なポイントになっています
こどもに親の並外れた倹約精神を押し付けるのはどうかなと思いますが、お金の話を子どもとするのは大事なことだと思います 日本の方はお金の話をするのは下品と思っているのか家族でもお金の話を避ける傾向にありますがお金の仕組みを子どもに教えるのは大事なことです 無駄遣いするな、貯金しろだけではダメなんです 貯金してもお金は増えないわけですから、増やせる術を語れる親であるというのは凄いことです
米国に住んでいる日本の方におすすめしたい
我家は2020年の3月に帰国して、夫は米国年金と個人年金を受け取っています 私の方はまだ年金受給の年齢には達していないので賃貸収入で生活費を得ています 個人年金はIRAをコツコツ20年以上続けた資金で受け取っていますが、米国個人年金なので確定した金額が生涯受け取れるのが心強いです 日本では同じような個人年金はありません アメリカで働いてコツコツIRAに積み立てているだけでも日本では増やせないほどに増えます 税金の優遇措置もあるのでもし、401kもIRAもなにもしていないなら今からでも始めましょう やり方がわからないのではじめていないような方にこそ、厚切りジェイソン氏の著書がおすすめです わかりやすく投資方法が書いてあるので米国在住なら同じ方法ですぐ始められます その際にIRAアカウントや401kアカウントで運用すれば税金の優遇措置が受けれられます
株価は変動しますが、長期運用でリスクを減らすことができます 我家はIRAを始めた頃、ITバブルがはじけた時期でミューチュアルファンドで運用をしていましたが増えるどころか減るばかりの時期も長く、まったく期待はしていませんでしたが夫が引退する頃には想像以上に増えていたので続けていてよかったと思っています 投資は自己責任です 私はローリスクローリターンで堅実運用しかしてきませんでしたが、銀行預金より遥かにIRA口座は増えました もっと上手に運用できればもっと増えたかもしれませんがハイリスクでは運用できませんでした そのかわり自分の得意とする分野で私の場合は不動産ですが結果を出せたのは幸運でした 厚切りジェイソン氏は暗号資産と不動産投資はしないときっぱり断言されていますが、私も暗号資産は同じ理由で手を出しませんが不動産の方は同じ考えではありません 久しぶりに紙の本を購入してみてジェイソン流の投資の考えもわかり、既に長く自分が実践してきたことが間違っていなかったということがわかり本を買ったのは無駄ではなかったです ただ、次回からはもう紙の本は購入しません デジタル版もあるときは絶対にデジタル版にします 楽天お買物マラソンの誘惑があったとしてもAmazon でKindle版を購入します お得も魅力ですが、紙を消費しないデジタル版を選ぶようにします Kindle版ならどこに居ても買ったその場で読めるのもいいですよね
コメント