概ね気に入っているサ高住の暮らしですが、入居にあたって妥協したこともあります
元気な人向け
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は元気な高齢者のための施設なので、介護が必要な方には向いていません 元気な時はいいけど将来的に介護が必要になると新たな施設を探さなくてはいけなくなります
施設内のアルパカ牧場 |
例えば以前ご紹介したパークウェルステイト鴨川のような高級な介護付き有料老人ホームでは介護も受けられるだけでなく、大病院と提携しており手厚い医療支援体制がアピールポイントになっています 更に一般居室での生活が困難になった場合には介護居室へ入居一時金の負担なく移ることもできるようになっているところが多いです 高額の入居一時金が必要な施設の場合、将来的にも手厚い介護が受けられることが入居の決め手になっていると思われます
夫の入所したサ高住は自立した生活が出来なくなった場合、新しい施設を探さなくてはいけません 提携の介護付き高齢者施設があり優先的に入居できるのが理想的ですが、そこまで条件が整ったサ高住は皆無と言っていいのかもしれません 幸い現在は元気なのでお仲間たちと楽しく生活できる環境を優先して選びました 先のことはまたその時に考えることにします 施設の開業時から入居されていた方で100歳を超えてお元気に生活されていた方がつい最近までいらっしゃったそうなので、元気であれば長く住むことは可能です
通院は不便
高級な介護付き有料老人ホームのように大病院と提携しているわけでなく、近隣の病院のリストは貰いましたが、自動車もないので通院するのはかなり大変なのではないかと思われます 有料で通院付き添いサービスをお願いすることはできるようですが、病気になるとたいへんだなとは感じています
我家では東京の聖路加国際病院の聖路加フレンズに家族で入会しているので、優先予約もできますし、東京の自宅からは徒歩で通院できてとても便利です 今のところ夫は定期的なチェックアップくらいなので年に数度、上京して通院するようにしています 実はサ高住に入居して1週間ほどで、検査があり夫はしばらく東京滞在になりました
家族の変化
かなり久しぶりの狭い東京のマンションでの親子3人暮らし コロナ禍中の大人3人の引きこもり生活が苦しくて、特に3食の食事の用意が苦痛で仕方ありませんでした 大人3人、それぞれ食べたい物は違いますし、自分のペースで生活したいので家族全員がストレスを抱えてしまって最悪でした コロナが落ち着いてきて東京と金沢で生活拠点を分けたものの、私が行き来して夫と息子の生活の支援をする生活に疲れていたのもサ高住の入居のきっかけでもありました
都会のマンション暮らしではお隣にどんな方が住んでいるのかもわかりません 気楽ではありますが、人とのつながりを求める夫には可哀想な環境です 帰国して3年経ちましたが、私もご近所に知り合いができることもなく生活しています サ高住に入所して1週間しか生活していなくても同じ棟の住民は疑似家族のような感じで、優しいスタッフの方々との触れ合いも夫の心に変化をもたらしたようです お蔭で久しぶりの東京生活、私も以前より夫に優しく接することができるようになりました 家族だからずっと一緒に居なくてはいけないわけではないですし、それぞれが心地よく生活できればいいと思っています 自分から折り合いのあまりよくない妻の世話になるのではなく、自分の終末は家族や友人に頼らず介護のプロに任せたいとパークウエルステート鴨川に入所を決断された平野元会長には共感します
ということで夫のサ高住の入所は我家では正解でした 最近はアメリカにも日本の高齢者施設の勧誘などの説明会が多く開かれていると聞きましたが、引退後の日本の住まいを探される場合はサ高住という選択もあるということを知ってください 高額だからいい施設とは限りません かならず見学をして自分の目で確かめることが大事です 夫もこの先、施設に対しての不満が出てくるかもしれませんが、時々サ高住関連の記事をお伝えしていく予定です
コメント