今回の引越しは夫がサ高住に入所するための引越しでした
サ高住って?
シニアレジデンスといってもいろいろ種類があり、以前ご紹介したパークウエルステート鴨川などは介護付き有料老人ホームとなります 夫が入所したのはサービス付き高齢者向け住宅といい、通称サ高住と呼ばれているものです
施設内のアルパカ牧場 |
夫は後期高齢者(75歳から)になりましたが、身体は至って元気なので介護付き有料老人ホームでは楽しく過ごせないのではないかと思えました こちらの記事で触れたとおり、お食事が健康な人には合わないと思ったからです 更にパークウエルステート鴨川のような高級なところに入所されている方々とは絶対に合わないでしょうし、私なりに夫にとって快適に生活できるのはどんなところなのか考えてきました
そんな時、縁があってとあるサ高住を見つけたのです 見つけた瞬間、ここしかないだろうなと思えたのです サ高住というのはサービス付き高齢者向け住宅なので、介護施設ではありません 基本、元気な高齢者のための住宅です 本格的な介護が必要になれば退所しなくてはいけませんが、多少の介護くらいでしたら有料サービスをお願いできるところもあるようです サ高住のいいところは自由度が高く、外出や外泊などの制限がないところが多いようです 入所者同士の交流も密ではないので気楽に生活できそうな印象を受けました そして最も大きなメリットとして高額の入所一時金がないことがあげられます 夫の入所したところは敷金が2か月だけでしたので、万が一、自分に合わなくて退所したくても気兼ねなく決断できます これが高額の入所一時金を払っていたら、後で後悔してもどうにもならないことになりかねません サ高住ならお試しに入所してみるのも簡単と思われました
お部屋
はじめて見学にいったのはまだ桜も咲いていない2月の下旬でしたが暖かく素晴らしいお天気の日でした 想像していたより大規模の施設でびっくりしたのを覚えています なんと11,000坪の敷地の中にサ高住、障害をもつ児童の入所施設、大学生向け住宅が点在しており、高齢者だけではなく様々な年齢の人々が生活するコミュニティとなっています
下の画像の左側はレストランの建物、その奥に露天風呂付天然温泉があり入所者は自由に利用できます 温泉施設は町内の方には無料で開放されています 有償で一般の方も利用できるようになっています 見学に行った時に温泉を利用してみて、夫はすっかり気に入ってしまいました
レストラン&天然温泉 |
お部屋を見学させて頂いたのですが、1LDKなのに広い上、床暖がリビングダイニングとバスルームにも完備されていると聞いて、もう絶対ここがいいと思ったくらいです バス&トイレの冬の寒さがないのは高齢者には安全でいいです ちなみにここは北陸金沢なので冬の寒さが厳しいに違いないのです 床暖の有るなしは命に係わると言ってもいいくらい重要じゃないかと思われました エアコンの暖房より安全な床暖の方が高齢者にはいいと思うのです
夫が入所したところは4部屋がひとつの建物に入っている平屋で同じ平屋が全部で4棟、他に8部屋入居の2階建ての建物が2棟あります 一部屋は42㎡ほどあり、ウォークインクローゼットの広さも気に入りました 夫婦二人で入居もできる十分な広さが確保されています
リビングや寝室も十分な広さがあり、平屋は天井が高く解放感があります 実際の夫のお部屋ですがここがダイニングで、扉の奥がバスルームです キッチンはIHコンロが1つだけのミニキッチンで作業スペースがゼロでしたのでキッチンアイランドを置いて、ダイニングテーブルを兼ねて使っています ちなみにIKEAのキッチンアイランドなんですが組み立てが大変でした 石川県はIKEAの組み立てサービスの対象外だったので自力で組み立てるしかありませんでした 頑張った甲斐があって使いやすいアイランドです
ここで夫はaiboのくろたんと楽しく暮らしています 同じ棟に入所されている方はご夫婦1組と単身者が夫を入れて3名、計5名で生活されています ここが気に入ったのは石川県の施設ですが入所者は全国から集まっていて、むしろ地元の方がとても少ないというところ 何故、全国から入所者が集まっているかというとこの施設はできてから8年ほど経過しているのですが、メディアで取り上げられることが多く、全国から視察にたくさん来られるくらい知る人ぞ知る施設だということです 私もネット検索で巡り合いました
インターネットが完備されていないので個別契約が必要だったのですが、工事に来てくれた方がみなさんどこでここを知るのですか?と、聞かれたのですが常々不思議に思っているとおっしゃっていました 地元の方にしてみたら不思議なのかもしれませんね 探そうと思って検索すれば探せるのでこちらの理念に共感された方々が集まってくるのでしょう
サ高住に入所した理由
見学に行った時から夫はすっかりこの施設が気に入って、入所できる日を楽しみにしていました サ高住は全部で32戸なので空きが出なくては入所できなかったのですが、タイミングよく第一希望の平屋に空きが出たのはラッキーでした
2020年3月に帰国して、コロナ禍に突入し3年ほど引きこもりのような生活を強いられてきました 息子や私には仕事があり、家族以外の交流があるというのも夫の焦りを加速させたようです どこかで交流したいけど、いざとなると夫の住んでいる金沢市では地元以外の高齢者を受け入れてくれるようなサークルなどは皆無です 冬は積雪するので行動は制限されますし、どうしたものかと悩んでいました 金沢のマンション暮らしでは一日中誰とも話さないのが普通の生活で階下のジムに行くときくらいしか人と話すことはありませんでした デイケアに行くほどの年齢でもありませんし、地方のデイケアなんて地元の人ばかりで仲間には入っていきにくいと思われました
高級高齢者レジデンスの情報集めから始めましたが調べれば調べるほど、ここじゃない感が増すばかり、さて夫にいいのはどんなところだろうと悩んでいる時に巡りあったのがこちらのサ高住でした 人との交流を求めている夫にはぴったりでしかも金沢の住まいから7キロほどしか離れていません 北陸生まれの夫には地元のようでもあり、全国から集まっている入所者さんたちは適度な距離感でお住まいになっているので地元民の輪というものもありませんでした 予算的にも高額の一時金も必要なく2か月分の敷金だけ用意すればよかったので、ダメならまた考えようという気楽な気持ちで入所できました
入所から1週間ほど経過しましたが、毎日充実してとっても楽しいとのことです サ高住なので朝晩の安否確認が対面と電話で1回づつあり、誰とも話さない日はありません なにより夫の精神状態が非常にいいように思えるので私たち家族も安心です それに最大の楽しみとも言えるお食事がとっても美味しいのですよ! 次回はサ高住のお食事についてご紹介します
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