大家さん稼業

大家さんは楽な稼業だと思ったら大間違い、結構たいへんなんです

50代後半で帰国したので年金を頂けるようになるまでかなりあり、夫の年金だけでは足りない分を家賃収入でカバーすることにしたのですが、大家さん稼業も安泰というわけではありません　東京では賃貸契約をする際に東京ルールで更新料があります　だいたい1ヶ月分のお家賃を2年契約を更新する際に払うようになっているのですが、結構な負担なので更新しないでお引越しをされる方も多いのです　大家側の理想としては同じ方に長く住んでいただくのがいいのですが、2年ごとに新しい賃借人を見つけるのはほんとに大変

ということで、うちの物件も2年契約満了を持って賃借人の方が退去されるという連絡を貰ってから、新しい賃借人の方をみつけるのが大変でした　日本ではなんといっても年度末が引越しのシーズンで、そこを外すとかなり厳しいのです　2年前にはじめての賃貸契約をした際に法人契約で喜んでいたところ、1ヶ月で退去されてしまったのでした　その時はもう茫然といいますか、担当の不動産会社の方も驚くくらいのちょっとない展開だったのです　退去の理由は転勤の辞令が出てしまったというもので、どうにもならない理由でした　

その次の方は有難いことに最初の方が退去される前に決まったのはよかったのですが、最初の契約がちょうどいい年度末でしたので、次の契約は年度末から2か月近く後ということになりました　そして契約満了で退去ですから、季節は不動産の閑散期に入ってしまったのでした　次の契約ができるまで私は無収入になっちゃった…

間の悪いことに夫のサ高住の入所が決まっており、サ高住の賃料も発生するようになって更に引越費用もなかなかの出費だったので無収入なのにお金は出ていくばかりという日々　もうひとつ6月は税金シーズンだったので更に追い打ちをかける大出費の日々でした　

賃貸契約をして2年間、なんのトラブルもなく毎月決まった額が振り込まれるので安心していたのですが、契約満了で退去となるといちから出直しになるわけです　賃借人の方はとてもいい方で物件も気に入ってくださっていたのですが、ワンちゃんを飼うことになったというのが退去の理由でした　

今後も2年目の更新はないものと思って心の準備をしておくべきと学びました　家賃収入は毎月確実に入ってくるものではないと心に刻んでおきます

わずか1部屋の大家さん稼業ですが、それでも自分でできることはなるべく自分でやるようにしています　これ大家さん業の基本ではないでしょうか　お掃除の業者さんが入る前に内覧の連絡があったので、掃除道具一式を持ってお掃除に行きました　少しでもきれいな状態でお見せするのは基本中の基本　お掃除の業者さんが入った後も自分で再点検します　必ずしも業者さんのお掃除がカンペキとは限らないので最後のチェックは自分でします　自分の物件ですから愛着を持って大事にしていきたいですし、次にお住まいになる方が少しでも気持ちよく新生活がスタートされるように願っています

2年お住まいになった方が退去される日に立ち合いをした際にはじめてお会いしました　ほんとにいい方でお引越しの後、ご自分でお部屋をきれいに掃除されており驚きました　こんな方もいらっしゃるのですね　いい方に借りて頂いて、気に入って住んで頂いてほんとによかったと思える瞬間でした　次の契約まで大変ではありましたが、この方がとても好印象だったので大家さん稼業も悪くないなと思えたのです　次に入居される方もお部屋が気に入って貰えるように入居前に最後のお掃除に行ってきます